骨格を捉える
コンサルタントは新しいアイディアを
次から次へと生み出すことができる
スキルを持っています。
しかし、それは無から有を生み出しているわけでは
ありません。
かといって、
パクリではなく、オリジナルです。
じゃあ、どうしたら、
世の中に既にあるものを使って、
「新しい!」
と感じてもらうか、
と言いますと、世の中にあるものをあるがまま、
捉えるのではなく、
「骨格で捉える」
ことでアレンジ&オリジナルへの
変換を行っているのです。
元気玉の骨格は?
それはビジネスに留まりません。
世の中にある見たもの、聞いたもの、すべてが
ヒントになるのです。
たとえば、人気漫画
「ドラゴンボール」で主人公の孫悟空が決め技に
しばしば使う、
「元気玉」
というのをご存知でしょうか?
そう、地球上にある、すべての生きとし、生けるものから、
少しずつ元気をもらうことにより、
凄まじいエネルギーボールを
集めて敵を倒す
という技です。
これを骨格で捉えるとどうなるか?
クラウドファンディングと同じ
元気玉の骨格は、
クラウドファンディングの骨格と
まったく同じなのです。
なぜなら、クラウドファンディングも、
多くの参加者から少しずつ、お金を集めることで、
主催者は大きな夢を叶えます。
これって、まさに、
「元気玉」
と同じじゃないですか?
このように、コンサルタントの目には、
「元気玉」も「クラウドファンディング」も
同じに見えているのです。
他業界への応用が自由自在!
これを骨格、つまり、スケルトンで、
考えていくことから、
「スケルトン思考」
と私は呼んでいます。
そして、このスケルトン思考ができれば、
他の業界で成功しているビジネスモデルをスケルトンで
捉えることにより、
自分の業界にアレンジして
取り込むことができるのです。
紙芝居屋さんのビジネスを使う
たとえば、紙芝居屋さん、というのが、
戦後には大流行でした。
紙芝居は無料だけど、
見るためには、「水あめ」だの、「ソースせんべい」だの、
を買わないと、近くで見せてもらえません。
(逆に言うと、離れたところからならタダで見えるのです)
この骨格=「スケルトン」は、
いったい何なのか、といえば、
お客さんを集める手段と、
お金を得る商品をズラすことで、
原価よりもはるかに高く売ることが出来る!
という効果があります。
これと同じスケルトンは、
花火大会の火の縁日のたこ焼きです。
花火は無料だけど、
それで人は集まります。だから、おやつが食べたくなったら、
高くても「たこ焼き」に500円払うのです。
このように、紙芝居のスケルトンは、
様々な業界に応用できます。
美容院向けにアレンジしてみると。。
たとえば、
美容院であれば、
「カット無料キャンペーン」
をし、お客さんを集め、ヘッドスパ、とか、フェイスエステ、とか、ネイルアート、などをフルコースで販売する、
というのはどうでしょう?
カットをしない社会人はいませんので、
多くの人が集まるはず。
そこで、集めておいたお客さんに対し、
カット以外のモノを全て売る、
というビジネスモデルにしてしまうわけです。
お客さんとしては、
カットを無料にしてもらっているから、
少しくらい何かをやって帰ろう、という心理になっていますから、
その機会に、
普段なら受けない、
ヘッドスパや、
フェイスエステや、
ネイルアートを体験してもらうのです。
その結果、思った以上に「気持ちよかった」場合、
その後、カットの時には、
必ずヘッドスパをつける、フェイスエステをつける、
というオーダーをするようになるかもしれません。
そうなると、
カットをキャンペーンで無料にしたとしても、
その後、いくらでも元が取れる、
というビジネスモデルが出来上がるわけです。
スケルトン思考のススメ
いかがでしょう。
経営コンサルタントはこのように、すべてのことを
スケルトンで捉えて、そこから、
クライアントのビジネスモデルを考えていくため、
斬新なアイディアが生まれるわけなのです。
ぜひ、あなたも「スケルトン思考」に
チャレンジしてみてくださいね。